身近にある公園や水辺、少子化で余った学校、図書館や駅……、こんな公共空間が、もっと楽しく、ハッピーに使えたらいいのに。そう思ったことはありませんか?
この本は、公共空間を変えていくための実践/アイデア/理論をつめこんだもの。
R不動産では住居やオフィスを中心に、住み方や働き方の新しい可能性を、物件を通じて探してきました。その思いは、街や公共空間にもつながっています。
例えば、近くの寂しげな公園に小さなカフェができて、子どもを遊ばせながら読書できたら。
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のように、路上映画に地域の人々が集まってみたり。図書館と公園がつながっていて木陰に持っていって本を読めたら。河川敷にランニングステーションがあって、シャワーや着替えができたら。
でも、今の法律下では、なぜかできないのです。
妙な縛りや禁止事項が多い。
私たちをとりまく公共空間。
今まではあまりコミットする方法も機会もなかったので手が出しにくかったのですが、住居や仕事場の次に、もっと心地いい空間に変えていきたい。
今、公共/パブリックという概念が問い直されるときかもしれません。
公共空間は、行政が管理する空間のことではなく、より開かれた使い手のためにある空間のはず。それが混同されているような気がします。本体の意味の「公共/パブリック」とは何なのか、どうあって欲しいか。公共空間を、楽しく使いこなすアイデアを通して考えた本です。
〈目次〉
1 公園をリノベーション
2 役所をリノベーション
3 水辺をリノベーション
4 学校をリノベーション
5 ターミナルをリノベーション
6 図書館をリノベーション
7 団地をリノベーション
『RePUBLIC 公共空間のリノベーション』
著者:馬場 正尊+ Open A
出版社:学芸出版社
総頁:208頁
判型:四六判
定価:本体1,800円+税
ISBN-13: 978-4761513320
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