現役の銭湯が舞台
日々変化する街の中で、取り残されたように佇む銭湯。
年々その数は減少し、このまま無くなってしまうのではないか…という危機感さえ感じています。しかし、その一方で銭湯のパブリック性に注目した活用の気運もじわじわと高まっています。
今回はなんと、今も営業をしている銭湯で活用者を募集します!
街に根付いた公共空間、それが“銭湯”
活用の舞台となるのは新宿区高田馬場にある銭湯「世界湯」。
JR山手線・西武新宿線・東京メトロ東西線が乗り入れるターミナル駅から徒歩圏内。周辺には早稲田大学をはじめ多くの大学・専門学校もあり、街はいつもたくさんの人で賑わっています。
そんな高田馬場の街で、長く営業を続けている世界湯。
「もっと人の集まる楽しい場所にしたい」というオーナーさんの想いから、スペースの貸し出しを行っています。
今、銭湯がアツい
実は最近、じわじわと銭湯を使った新しい動きが全国で広まっているのをご存知ですか。
世界湯では以前、ラウンジにマットを広げゆったりヨガをして、終わったらそのままお風呂で汗を流してさっぱり!と、なんとも気持ちの良いヨガ教室のイベントが開催されたそうです。
全国ではロックのライブを行う「風呂ロック」は有名ですが、他にも寄席をやったり、廃業した銭湯をカフェやレストランに転用したり、釣り堀にしたり(!)と、その方法は様々。ゲストハウスのお客さんに街の銭湯を利用してもらう、という動きも。
江戸時代には、銭湯が身分を超えてたくさんの人の集う社交場だったことを思うと、もっと色んな銭湯のカタチがありそうですよね。
銭湯を使い倒せ!
募集にあたってはどんな活用アイデアでもまずご相談ください!オープンな企画でも仲間内のイベントでもOKとのこと。
使用できる時間帯は、
- 定休日(木)の11:00~21:00
- 営業日(金~水)営業中の15:00~24:00、営業前の11:00~14:00
※営業時間中は、銭湯の営業を妨げない範囲での活用に限られます。
上記時間帯以外での使用(時間帯や日をまたいでの活用など)は、オーナーと相談になります。
使用できる場所は、ラウンジ(約44㎡)、更衣室(約25㎡)、男湯(68.5㎡)、女湯(55㎡)。※管理室は立ち入れません。
また、営業時間外でお風呂を使用したい(お湯をはる)場合も相談となります。
その他、使用料や食品を扱う際の衛生上の制限なども、その都度オーナーと相談になります。
変わりゆく銭湯
建物は数年前にビル型銭湯へと建て替えられ、時代に合わせて更新されています。東京都の健康増進型浴場の方針に沿って、大きなラウンジや広いトイレ、段差のほとんど無いバリアフリーな作りになりました。さらに世界湯のラウンジには大きな液晶テレビやマッサージチェアが設置され、お風呂もマッサージ風呂や岩風呂、サウナなどバラエティ豊かです。
近くには名画座があったり、浴場内の広い壁面をスクリーンにして映画上映するのも面白そう。
活用内容についてはとっても柔軟なので、想像次第で、街にも銭湯にも面白い化学反応が起きそうな予感がたっぷりです。銭湯+α のアイデアで、あなたも話題沸騰の楽しい場所をつくってみませんか?