あの物件の公募が始まりました!
以前、公共R不動産でサウンディング募集を掲載していた物件のPFI事業者募集が開始されました!
PFIRO方式 【Rehabilitate Operate】
「所有権は公共が持ったままで、民間事業者が自ら資金調達を行って施設の改修、補修を行い、その施 設の維持管理・運営を行う方式」が今回の事業方式となっています。
詳細は募集要項をご参照ください。
「山の横浜」で再整備
今回対象となる施設「上郷 森の家」は、その名のとおり、山の中の美しい自然に囲まれた宿泊施設です。現在は市民の身近な宿泊施設として、小学生の体験学習の場としても利用されています。
宿泊はもちろん、日帰りでの入浴やバーベキューもでき、陶芸教室などのワークショップやコンサートなどの催しも行われています。小学生の利用時には、いわゆる林間学校として、一泊二日で周辺の森の散策や飯ごう炊さん、キャンプファイヤーなどが行われています。
現在、開館して四半世紀が経ち、様々な課題が浮かび上がってきました。
ソフト面とハード面を連動させた一体的な改善・改修を前提に、参加者を募集しています!
内井昭蔵設計。想像が膨らむ、魅力満載の空間!
建築を手がけたのは、世田谷美術館などで有名な内井昭蔵氏。素材感のあるディテールと広く包み込むような空間は、のびのびとしていてとても心地良いです。
さらにここは、ただ宿泊施設であるだけではなく、多様なゾーンを備えた複合施設なんです。主な館内施設を記すと、20室の宿泊室、食堂にカフェ、「バーデ・ゾーン」というサウナや9種類の浴槽を備えた入浴施設、それとは別に大浴場もあります。他にもステージや音響設備を備えたホールや運動もできるミニドーム、バーベキュー場、陶芸の工房に、屋内の営火場(キャンプファイヤーをするための設備)まであります。
また、そのひとつひとつの空間に魅力的な特徴があります。たとえば、宿泊室にはテラスがついていて、すぐそばに自然を感じられたり。バーデ・ゾーンは、教会のように美しく光りが差しこんだり。エントランスホールや階段室は吹き抜けになっていて、上下階が緩やかにつながっています。屋内に営火場まであり、存在感たっぷり!
課題を打開!
改善にあたって横浜市が掲げているビジョンは「幅広い世代が快適にくつろげる空間の創出」。施設での滞在時間はもちろん、周辺の自然散策や地産地消の料理など、ここでの体験も重要になってきます。
前提条件として、
- 一般利用者のための魅力的な施設へ改修するとともに、引き続き小学生の体験学習を受け入れること。
- 自然環境や周辺施設(動物園など)と連携し、エリアの魅力向上に資すること
- 改修と設備の更新は必須
などがあります。
まずは諸課題をクリアする、とっておきのアイデアを考えたいところ!
今回は、運営・改修を一体的に行うRO方式(※)なので、運営面から見た空間の改修や、逆に空間からおもしろい活用法を見出したりと、多様なアプローチができます。事業主体は複数事業者によるコンソーシアムも想定しており、公-民の連携はもちろん、民-民の連携にも期待がかかっています。
運営においては指定管理者制度で行いますが、もちろん自主事業は可能。施設を最大限活用するにはかかせません。
難しい課題や条件もありますが、そこがアイデアの見せどころ!
興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。