大阪市最大の都市公園として知られる鶴見緑地。親子連れが芝生広場でピクニックをしたり、近くの予備校生が息抜きをしたりと、多くの市民に憩いの空間を提供していきました。市外の方でも、平成2年に開催された「国際花と緑の博覧会(通称:花博)」の会場として、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回、指定管理者更新を平成32年に控え、緑地の活用方法を探るためのサウンディング調査が実施されます。花博時代の遺産も含めた、広大な公園空間の活用提案ということで、面白いアイディアが期待されます!
「花博の遺産達」
鶴見緑地の持つコンテンツは非常に多岐に渡っています。植物園の温室や、磯崎新設計のハナミズキホールなどの文化施設、乗馬苑やパークゴルフ場といったスポーツ施設、芝生広場、バーベキュー場…と、まだまだ在ります。公園ではなく、テーマパークなのでは?と錯覚しかねない充実っぷり!
ただ、花博の施設や設備も老朽化が進んでいるのが現状です。それらを活用する民間の事業アイデアと必要な条件等を把握し、事業者の公募に役立てることが、サウンディング調査の目的です。
故に、事業性や実現可能性を高めるための、新たな事業スキーム・事業展開に必要な規制緩和・公募時の条件等も、提案内容に盛り込むことが推奨されています。
「現地説明会は間近!」
提案は、花博の理念を基本とした、鶴見緑地の新たな魅力創出、集客力・ブランド力の向上に寄与する施設・機能等の導入について、以下5つの項目が求められています。
- 鶴見緑地全体での事業展開
- 鶴見緑地のゾーン単位での事業展開
- 鶴見緑地の個別施設での事業展開
- 花博の理念を継承する事業展開
- 鶴見緑地でのソフト事業の展開
大規模なスケールの提案になりそうですが、市の提示する条件として、「改修費・新築費・運営費は基本民間持ち」であるため、改修する施設の選定が一つのポイントになるでしょう!