氷見のまちの顔となる新シンボルをつくろう!
旧氷見市民病院跡地

富山県氷見市で、旧市民病院跡地に新しく整備される文化複合施設整備と、併設の民間施設の整備運営を手掛ける事業者を公募中です。

旧市民病院跡地全景

「ブリのまち」に新シンボルが必要とされた経緯

能登半島の付け根、富山湾に面する美しいまち、氷見市。そろそろシーズン到来の美味しい寒ブリでも有名ですが、この10年の間に都市構造が大きく変化しました。市民病院や市役所の移転、市民会館の休館、空き家空き店舗の増加などで中心市街地が空洞化する一方、能越自動車道の氷見インターチェンジの開通や、新たな観光スポットとなった道の駅「ひみ番屋街」が整備され、各エリアの役割を見直す必要が出てきたのです。

そこで氷見市では、検討を重ね2018年3月に「氷見まちなかグランドデザイン」を策定。
今回提案の対象となる、旧市民病院跡地を中心としたエリアを、市全体の交流や活動を促進する「新文化・活力創造ゾーン」に位置付け、旧市民病院跡地に「文化施設を核とした“まちの顔となる新シンボル”」として、「(仮称)ひみ文化交流プラザ」を整備することとしました。

公民連携で活用、(仮称)ひみ文化交流プラザとは

ただ文化施設を整備するのではなく、公民連携で民間棟施設も併設する、というのが今回の募集の注目ポイント。
事業者は、ホール・ギャラリーなどの芸術文化機能、親子の遊び場、大人の学び場、交流機能を備えた複合施設を公共棟施設として建設(完成後は市が運営)するとともに、敷地内に民間棟施設(収益施設を想定)を建設・運営することを求められています。
民間棟については事業者の自由提案になっており、公共棟と連携しながら、いかに民間の創意工夫を活かせるかが腕の見せ所です。
公共棟と民間棟の敷地境界については事業者側で提案することができ、民間棟部分の土地はおおむね30年程度(事業者の提案による)の借地権契約に基づいて、市に地代を払って利用することになります。

どんなエリア?

市民病院跡地は、広域幹線道路である国道160号と415 号の交差点に位置しており、前面道路幅員も広く、自動車でのアクセスが良好な立地。また、各地域を結ぶバス路線のバス停が敷地前にあり、交通結節点でもあります。
徒歩圏内に複合商業施設があり、日常生活の利便性が高く、特に国道160号沿いには多くの商業施設が立地し、市役所や市民病院も最寄りです。市街地及び番屋街までも車で5分、市街地周遊バスで10分程度。さらに今後まちなかの回遊性や移動の快適性を向上させるサイクルポートの導入なども検討されており、まさに「まちの顔」をつくるのにふさわしい場所と言えるでしょう。

氷見ならではの魅力的な暮らしを提案

「住みたい街」、「働きたい街」、「育てたい街」をめざす氷見市。今回の施設整備は、大きな一歩となります。公募スケジュールは以下の通りです。ぜひご応募ください。

2018年11 月下旬: 第1回質疑書に対する回答
2018年12 月 3 日(月)~12 月7日(金): 第2回募集要項等に対する質疑の受付
2018年12月下旬 :第2回質疑書に対する回答
2019年1月15日(火)~1月18日(金): 参加表明書の受付
2019年2月18日(月)~2月22日(金): 応募登録書類及び事業提案書の受付
2019年3月中旬 :ヒアリング等の実施
2019年3 月下旬 :優先交渉権者決定

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