すこーんと晴れた空に、映えるレンガのどっしりとした建物。
新緑の山々に囲まれ、めっちゃ素敵―!と、思いきや、今回のサウンディング対象は、この立派な病院ではなく、この“跡地”。病棟の老朽化と機能移転により、解体が決定しており、その跡地活用についてのサウンディングとなります。
欲しいのはズバリ、教育機関のみ!
今回の特徴は、サウンディング対象が「教育機関」に絞られている点。
というのも、解体後、この敷地には、機能を縮小し、安佐北地区のローカルな医療ニーズに対応するための病棟が1棟だけ残る予定。それと相性がよさそうな機能であること。また、周辺住民からの意向で最も希望が多かったのが医療・福祉系の教育機関だったそうです。(注意点としては、看護学校はすでに近隣に入居予定がありNG。また、解体後に産直機能や多目的交流広場の新規整備も計画中。詳しくは対話の中で聞いてみてください。)
アクセス良好なんでも揃うベッドタウン
対象地があるのは安佐北区の中心部となる可部地区。地区の人口は5.6万人程度で、中心部から車で北に35分ほど走ったところに位置しています。公共交通としてはJR可部線が走り、病院の最寄りには可部駅と中島駅が。病院目の前まで、中心部からバスも出ています。大学ライフを過ごすには、公共交通だけで中心部にすぐ出られるという便利な立地。平日昼に訪問しましたが、実際、現在の安佐市民病院には非常に多くの患者さんがいらっしゃいました。
もともと可部街道という、広島から島根に抜ける街道沿いに栄えた集落だった名残か、現在でも住宅がみっしり立ち並んでおり、中には、ポコポコと新築の一戸建ても。広島市のベッドタウン的な位置付けの模様。一通り、スーパーや飲食店、飲み屋など、生活を完結できるサービスは揃って生活に困ることはありません。
オマケの医師寮がかわいい
また、今回オマケ的にサウンディングを行うのが、こちらの医師寮。こちらは、活用するか決定しておらず、サウンディング結果によって、どうするか検討するとのこと。写真としては、跡地よりも多くなってしまいました(なんせ、跡地ですから、現時点で撮影するものがあまりなく…)。昭和55年築の団地っぽい建物。現在まだまだ現役で、7割程度稼働中。さすが医師の住居だったからでしょうか、1つ1つの部屋は丁寧につかわれ、まだまだ綺麗ですし、家族用ということで非常に収納が充実しているのが特徴。緑に囲まれ眺望もとってもいいです。
ただし、問題はまだ耐震調査をしていないということ!むむむ、これは改修工事の要否で事業性が全然変わってくるので、それじゃこまるんですが…。
本格稼働は令和5年からということで、気長にお付き合いいただける方におすすめ物件です。いずれにしても、メインは病院の跡地。団地のみの提案はNGです。
跡地も寮も、賃料、スキームなど特段決まっておらず、とりあえず企業の意向を聞いてから考えるとのことで、ほぼ全ての条件がサウンディング事項となっています。いただいた意見は周辺住民の協議会を経て、今後、本格的に活用していくかどうかの判断材料となるそうです。ご覧の通り、まだ、やわやわな条件なので、興味のある事業者様は、ひとまずご連絡、という気軽な気持ちでコンタクト、お待ちしております!