公共R不動産がピックアップする物件
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広大な「森」を持つ都市公園を、現在の魅力とともにアップデートする事業者を大募集!

公募対象となっている「二期エリア」

観音山ファミリーパークは、平成16年に「県民参画」をコンセプトとして作られた県立公園。2日間で2万人もの来場を記録する参加型イベントが開催されたり、夏のピーク時には月3000人の利用のあるバーベキュー施設もあります。特に春~秋にかけての土日の集客力や、県民からの知名度は充分にありそうです。

まずは、今回の対象エリアではありませんが、公園全体の雰囲気を感じていただくために「一期エリア」の様子をご紹介します。

夏のイベント時の様子
毎年恒例、大にぎわいのハロウィンイベント
平日はのんびりした空気が流れます。
こどもたちに大人気の遊具も充実。

今回の募集エリアは、この「一期エリア」に隣接する「二期エリア」になります。気になる「二期エリア」とは、いったいどんな場所なのでしょうか? 公募のご担当でもある、群馬県の片山翔平さん、関口優作さんに公園をご案内いただきながらお話を伺いました。

今回の募集エリアはどんな場所?

まずはこちらの図をご覧ください。

今回の公募の仕様上、観音山ファミリーパークは大きく2つに分けられています。対象となるエリアは、右側の赤い線で囲んでいる二期エリアです。左側の「一期エリア」は、指定管理団体であるNPO法人KFP友の会(団体の詳細は後述!)が運営中。

右側の「二期エリア」はどんな場所かというと・・?!

観音山ファミリーパーク公募設置等指針より

そう、まるでどこかの山奥に入り込んだかのような、25ヘクタールもの「森」。とはいえ、現在も遊歩道やトレッキングコースとして開放されているので、柵や階段、歩道などは整っています。さらには、二期エリアすべてが森なわけではなく、コンクリートで整備した広い土地もいくつかあります。新しく施設や駐車場をつくりたい事業者の方にとっても、参画するハードルが下がりそうなポイントです。

「森」を使って、公園全体に新しい魅力を創出する

つまり今回の公募は、森が中心の「二期エリア」を活用して、公園全体に新たな魅力をプラスする事業者を募集中ということなのです。

「群馬県でのPark-PFIは、今回で2回目です。始まったばかりの官民連携をもっと加速していきたいのです。ビジネスとしても成り立たせながら公共空間の価値を高め、公園と地域の新しい魅力となるコンテンツを生み出したいと考えています。」と片山さんが話すように、既存の公園の価値を生かしながら価値をプラスする提案を募集しています。

群馬県の片山翔平さん

公共R不動産では、実際に一期エリアから二期エリアまで公園を散策!実際に「森」を歩きながら考えた、3つの活用わくわくポイントをご紹介!

とにかく広大な「森」をフル活用!

わたしたちが歩きながら感じたのは、やはり二期エリア一番の魅力は豊かな自然環境にあるということ。もちろん、豊かな森であるがゆえに、活用内容や運営方法が絞られたり、建築・改修費がかかることは否めません。ですがここは駅からも住宅地からも近く、地域住民の暮らしのそばにあります。都市に隣接した「森」だからこそできる事業内容があるはずだと考えました。

森には、遊歩道だけではなく、すでにコンクリート整備されている土地や、リノベーションできそうな東屋などもあります。ゼロから山を大きく切り開かなくても、店舗や施設をつくることはできそうです。

地元コミュニティとのつながりが活かせる!

一期エリアでは、一期エリアの指定管理者「NPO法人KFP友の会」によるイベントやワークショップが毎週末のように開催されています。数十人規模のワークショップから、年数回の大型イベントまで、乳幼児からシニアまで幅広い世代を対象にしています。

ある日のロケットづくりイベント

実は、指定管理者「NPO法人KFP友の会」は、群馬県内のこどもや教育関連の主要な団体の集合体なのだそうです。それぞれにコンテンツやネットワークを持つ団体が集まって結成された、ちょっと珍しい形態のNPOが運営してます。まさに、設立当初のコンセプト「県民参画」という思想が形になっている公園なのです。

そのため、二期エリアの活用事業者はNPO法人KFP友の会と連携することで多様な地域コミュニティと協働できる可能性が大。地域外から応募する事業者の方々にとっても安心なポイントなのではないでしょうか。

現在の知名度・集客力の可能性!

一期エリアのキッズ・ファミリーを対象にした催しによって土日や春~秋を中心に賑わいがある一方、平日昼間や夜、冬の利用者は少なめです。二期エリアの活用事業者にとっては、現在の閑散期をいかに活用できるかがポイントとなりそうです。

地域で昔から愛され、すでに強い知名度を持つ公園だからこそ、大学生や2.30代~の独身層やカップルなど、ターゲット層を拡張した企画を考えることができれば、より多くの利用者を巻き込める可能性は充分にあるのではないでしょうか。

妄想!活用ストーリー

そんな活用したくなるポイントが随所に広がる観音山ファミリーパーク。ここからは、公共R不動産の勝手妄想アイデアをご紹介。空いている整備された土地を活用した店舗を単体で運営することももちろん素敵そうですが、私たちのおすすめは、「ちょっと大人なフォレストスティ」プラン!

現在は「自然の森」として親しまれている二期エリアのマップ

「北門」付近には、実は駐車場にぴったりなスペースがすでに整備済み。お客さんにはまずここに車を停めてもらいましょう。歩くと見えてくるのが、ちょっと山を切り開いて整備したアクティビティスペース。ここでは、ヨガや瞑想、スポーツやアスレチックを楽しめます。

ちょっと疲れたら、東屋をリノベーションしたコーヒースタンドへ。受付でハンモックや椅子を借りて、コーヒー片手にリラックススペースへ・・。ゆっくり読書や森林浴、お昼寝をしながら森を味わいます。夜にはオープンテラスや大きな窓のついたレストランで、星空や景色を楽しみながらおいしい食事とお酒を味わう。そんな、ちょっと大人の森の1日はいかがでしょうか?

つまり、二期エリアのあちこちにつくった森の魅力を再発見できる拠点をつなげることで、丸1日楽しめる2〜30代j以上向けの森でのショートステイ。ターゲット層を広げつつ、この大自然をフル活用するアイデアです。

その他にも、森のど真ん中で味わう、地元食材を活かした料理を楽しむカフェなどの飲食店、ヨガやスポーツを楽しめるアクティビティエリア、ハンモックでのお昼寝スペースやキャンプ場・・、ビジネスとしても成り立ちながら、森を積極的に活用できる企画はいろいろとありそうです!(今回の募集は、飲食・アルコールの利用や、宿泊施設としての活用もOK。火の利用は、用途や方法に応じて応相談とのこと。)

つい忘れそうになりますが、なんといってもここは駅から車で15分。周辺には住宅街が広がる、人口の多いエリアです。本来は、車で数時間以上かかりそうな山奥でないとできないことが、ここであれば比較的集客の心配も少なくて済みそうです。

地域に根ざした、多様なライフスタイルを提案できる公園へ

最後に、片山さんに観音山ファミリーパークの今後について伺いました。

「群馬県は、多様性のある暮らしを実現できる地域だと思います。都市型の生活もできるし、地域コミュニティを大切にした暮らしもできるし、大自然を味わうこともできます。そんな様々な暮らしができるのが、群馬県の恵まれた魅力のひとつです。そんな群馬県の魅力を発信しつつ、公園を楽しみながら、地域に根ざした暮らしをしたい人にとってプラスになるような、新しい活用提案があると嬉しいです。」と話してくれました。

観音山ファミリーパークのPark-PFIの募集について、詳しくはこちらをご覧ください。

応募登録期間は2020年1月17日まで、事業計画の受付は2月14日まで行なっています。質問は現在も受付中!気になる方はぜひこちらのページにあるお問い合わせ先へご連絡ください。

ステータス:募集終了
所在地:群馬県高崎市寺尾町1064−30
交通:高崎駅西口のりばより 上信バス 「観音山ファミリーパーク行き」で約30分
価格:設置許可使用料 + 売上額の一部(歩合制)
面積:60.3ha
期間:2020.1.20〜2020.2.14:公募設置等計画の受付期間
募集要項:【公募】観音山ファミリーパークでPark-PFI事業の公募を開始します!
問い合わせ先:県土整備部都市計画課

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