がらんどうだった中小企業センターを新たなコミュニケーションの場に
東京都千代田区神田地区。中小オーナー企業が多く、小さなテナントが軒を連ねている江戸の商業を支えてきた歴史ある地域に「ちよだプラットフォームスクウェア」はあります。千代田区にある企業のコワーキングオフィスとして再オープンしたこの場所には、現在300を超える事業者、企業が入居しています。
元々は「千代田区中小企業センター」として使われていましたが、会議室や展示室の利用減少が進み、建物の維持管理経費だけで年間1億円を超えているような状況でした。その状況に危機感を募られた行政職員が、“かつて栄えていた千代田区の産業を取り戻そう!”と奮起し、千代田区の商い再生させるために「SOHOまちづくり」の拠点として蘇らせ、ただオフィスとして貸すだけではなく、入居者間でのコミュニケーションを生む場、新たなコミュニティ形成へのきっかけとなるような場作りを意識して設計したのが、現在の「ちよだプラットフォームスクウェア」です。
ここから巣立つ事業者も応援
運営は「プラットフォームサービス株式会社」が行い、施設管理だけでなく、入居者間のコミュニティ形成やイベントの実施等、同じ場にいる者同士が出会うきっかけを提供しいるそう。東日本大震災後は復興支援にいち早く取り組み、キッチンカーを出してを利用したプロジェクトを立ち上げ、現在ではキッチンカーを利用した屋台村がオープンしています。実際に足を運ぶと、1階で入居者主催のイベントが開かれていたり、オフィスフロアも世間話から打ち合わせが始まったりと、活気に溢れています。
ここから生まれる新たな出会いが新たな事業を生み、育っていく。そして事業が大きくなったら街にオフィスを構える、そうして街に産業を取り戻していくべく、精力的な活動を続けています。