公共R不動産のプロジェクトスタディ
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働き遊ぶ“ものづくりオフィス”
IID 世田谷ものづくり学校

廊下は懐かしい佇まい。教室入り口にはオフィス看板が。

廃校活用オフィスの先駆け

テナントは常にキャンセル待ち、ワークショップ等の来場者は年間で約50,000人、さらに地域住民を招待してのお祭りやイベント等も積極的に実施している。

このように、廃校を利用したオフィス、さらにはライブや展示ができるアトリエ等まで実施できる施設としては日本で最初に立ち上がり、今でも圧倒的な支持を地域住民やテナントから受けている「IID 世田谷ものづくり学校」。
各教室はクリエイターやデザイナーのオフィスに。そしてカフェやギャラリーも併設され、「ものづくり」をテーマにしたワークショップやセミナーを開催することで、入居者、地域住民、クリエイター、企業、学生など様々な人が行き交い、交流する場になっています。

このように、廃校を利用したオフィス、さらにはライブや展示ができるアトリエ等まで実施できる施設としては日本で最初に立ち上がり、今でも圧倒的な支持を地域住民やテナントから受けている「IID 世田谷ものづくり学校」。各教室はクリエイターやデザイナーのオフィスに。そしてカフェやギャラリーも併設され、「ものづくり」をテーマにしたワークショップやセミナーを開催することで、入居者、地域住民、クリエイター、企業、学生など様々な人が行き交い、交流する場になっています。

左 下駄箱のあった場所がそのまま受付に。 右 元保健室はカフェに。

元世田谷区池尻中学校の校舎だった建物が、近隣学校との統廃合により廃校となることが決まったのが2004年。そんな中、全国でも先駆けて「民間に廃校を活用してもらうアイデアを出してもらい、民間ベースで運営する」という可能性が検討される中で名乗りを上げたのが、後にIID 世田谷ものづくり学校の運営者になる「株式会社ものづくり学校」でした。

入居の条件は「ものづくり」と「地域のためのワークショップ実施」!?

地域づくりに関わるという精神は、テナントへの入居者にも浸透しています。株式会社ものづくり学校では、テナント契約時の条件として、「ものづくりに関わる事業を実施していること」「地域への貢献活動の一環として、本業に関連する体験型ワークショップを定期的に開催すること」を掲げています。こういった条件に納得した上で入居してくるクリエイターやデザイナーたちと一緒に、まちに開かれた場所を作っています。

左 自転車のギャラリーに! 右 教室をそのままスタジオやギャラリーに


休日に行くと、子供も大人もごちゃまぜでワークショップを楽しんだり、カフェでご飯を食べていたりして、なんとも賑やか!まるで文化祭に来たような雰囲気です。こんな場所で働けたら楽しいだろうなぁ!

2022年5月31日、世田谷区との旧池尻中学校校舎に関する定期建物賃貸借契約の満了により、IID世田谷ものづくり学校は閉館しました。

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