公共R不動産が、今、話を聞きたい熱い人を呼ぶトークイベン『RePUBLIC talk』第2弾、2018年5月15日(火)に開催決定!
今回のゲストは、ニューヨーク市公園局に勤める島田智里さん。”豊かな公共空間がエリアにもたらす価値とは”をテーマにNY市で行われている様々な新しい取り組みのお話しをお聞きします。後半のセッションは、”官能都市”を提唱する島原万丈さん(LIFULL総研)、都市公園法のキーマン国土交通省都市局の町田誠さん、公共R不動産ディレクターの馬場の3名が加わり、公園やパブリック空間の持つ可能性と価値指標について議論を深めます。島田さんのお話しを聞ける機会はとても貴重です。ぜひ、ご参加ください。
公共空間の時代背景
昨今、規制緩和を背景に公共空間の民間開放が進んでいます。そして、全国各地でエリア活用の可能性を探るサウンディング調査や、暫定・定期に利用しながら検証を重ね、本格的な活用の足がかりとする社会実験等の取り組みが増えています。公共空間の活用は行政・民間双方にとって重要なテーマになりつつあります。しかしながら、日本では公共空間が周辺エリアにどのような効果をもたらすのか、その価値を図る指標がないため、取り組みが社会的評価につながりにくいという課題を抱えています。
空間解析のスペシャリスト
そんな中、今回ゲストにお招きするのは、ニューヨーク(以降、NY)市公園局の島田智里さん。島田さんは”GIS specialist“という職種で、ブライアントパークに代表される公共空間活用の先進都市NYで、自然環境マネージメントおよび地理情報システム(GIS)による空間分析に携わっています。NY市では公共空間と周辺エリアの価値が連動する仕組みとしてBID(Business Improvement District)などの仕組みを導入し、公園整備のために行政投資を行う場所を選定する際など、様々な都市解析データに基づいて行なっているとのこと。
廃線を公園にコンバージョンしたハイライン。ハイライン沿道の地価はあがり、ホテルやビルが立ち並ぶように
言わずと知れた「稼ぐ公園」ブライアントパーク
トークイベントを企画
このNY市の分析手法を参考に、今後、日本でも公共空間の価値指標作りを進められないだろうかと考え、今回トークイベントを企画しました。
前半は島田さんによるレクチャー、後半では“官能都市”という新たな指標で都市を読み解くことを提唱されたLIFULL総研の島原万丈さん、都市公園法の改定に携わり、公園のあり方を提示している国土交通省の町田誠さん、そしてコーディネーターに公共R不動産の馬場を迎え、これからの日本の公共空間における評価のあり方、指標の考え方などについて、みなさんと議論していきたいと思います。
島田さんが来日してお話することはめったにない貴重な機会です。NY市の現場で働く生の声をぜひ聞きにお越しください。
【第一部:ゲストスピーカー】
島田智里(ニューヨーク市公園局GISスペシャリスト)
アメリカニューヨーク市在住。京都府立大学農学部を卒業後、2007年にニューヨーク市立ハンター校で都市計画修士号取得。在学中、Manhattan Borough President’s Officeによる初の都市計画フェローシッププログラムで第一期生に選出され、以来様々な地域開発プロジェクト に携わる。同年、JPモルガン主催の地域、コミュニティ開発デザイン懸賞コンペで一位受賞、。その後、ニューヨークの建築会社で勤務し、現在はニューヨーク市公園局で都市計画、GISスペシャリストとして勤務。2012年にアメリカ都市計画学会ニューヨーク支部経済開発グループ長に就任。
【第二部:パネラー】
島原万丈(株式会社LIFULL HOME’S総研 所長)
1989年株式会社リクルート入社、株式会社リクルートリサーチ出向配属。2005年よりリクルート住宅総研で、ユーザー目線での住宅市場の調査研究と提言活動に従事。2013年3月リクルートを退社、同年7月株式会社LIFULL HOME’S総研所長に就任。2014年『STOCK & RENOVATION 2014』、2015年『Sensuous City [官能都市] 』を発表。
町田誠(国土交通省 都市局 公園緑地・景観課長)
1982年建設省入省以来、公園緑地関係を専門として、本省勤務の他、東北、関東、近畿、中国地方の国営公園などの整備管理に携わる。2000年国際園芸・造園博覧会ジャパンフローラ2000、2005年日本国際博覧会(愛知万博)、2012年全国都市緑化フェアTOKYO GREEN2012の主催組織などにおいて、会場整備、大型イベントのプロモート等を担当。さいたま市技監、東京都建設局公園緑地部長、国土交通省都市局公園緑地・景観課緑地環境室長などを経て、2016年6月から現職。
【第二部:コーディネーター】
馬場正尊(株式会社オープンエー代表取締役/公共R不動産ディレクター)
2003年Open Aを設立。建築設計、都市計画、執筆などを行う。同時期に「東京R不動産」を始める。2008年より東北芸術工科大学准教授、2016年より同大学教授。近著に『PUBLIC DESIGN 新しい公共空間のつくりかた』(学芸出版,2015)、『エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ』(学芸出版,2016)、『クリエイティブローカル エリアリノベーション海外編』(学芸出版,2017)がある。ウェブメディア『団地R不動産』(2011-)、『公共R不動産』(2015-)運営。2017年より沼津市公園内公共宿泊施設『INN THE PARK』運営。
【開催概要】
日程 | 2018年5月15日(火)19:30〜21:30(開場19:20) |
会場 |
Impact HUB Tokyo(東京都目黒区目黒2-11-3 印刷工場1階)https://hubtokyo.com/ ◎電車の場合: |
参加費 | 3,000 円(1ドリンク付き) ※peatixによる事前決済となります |
定員 | 100名 |
主催 | 公共R不動産 |
【お申し込み】
以下のページにアクセス、お申し込み・決済をお願いいたします。
http://republictalk02.peatix.com/
・ご注意事項
①本イベントは事前決済制となります。
②キャンセル等による返金は一切不可となりますので予めご了承ください。
③当日は申込確認メールをプリントアウトの上、受付でご提示ください。
【お問い合わせ】
公共R不動産事務局
(mail) info@realpublicestate.jp
(担当) 飯石