小さな公共ハック「ベンチ・ボム」

中目黒へ行く用事があったので、以前建築系コラムサイトで見かけた「ベンチ・ボム」を見に行くことに。

勝手に紹介しますが「ベンチ・ボム」とは、ガードレールに引っ掛け型のベンチを設置し、公共空間を密やかにハックしてしまうという、建築家・元木大輔さんによる小さな実験的プロジェクト。

詳しくはこちら:「何かをハックすること」10+1 web site

http://10plus1.jp/monthly/2018/02/issue-03.php

 

グラフィティライターが壁に絵を描く(=ボムる)ように、街に勝手に公共空間をボムったら面白いんじゃないか?

そんなアイディアを元に作られたガードレールベンチ(写真はこちら)。当初はご近所さんや通りすがりの人に好まれて使われていたようなのですが、撤去指示が出されてしまったそう。残念なことに、現在は置き型のベンチ(TOP写真参照)になっていました。

 

一見なんの変哲もないただのベンチなのですが、よくよく見ると脚がガードレールの色と合わせられ、幅も絶妙なおさまり。ぽつねんとかわいい佇まいです。

恐らくこれも、公共の道に私物を置いているという点でアウトなのですが、カメレオン的なデザインによって身を守っている(ばれずにやりすごしている)のだと思います。

 

ちなみにこの「ベンチ・ボム」があるのは、元木さんが事務所を構えるオフィス兼ギャラリー「happa」の目の前。

道路をはさんだ向かい側には、スキーマ建築設計のデザインによるブルーボトルコーヒーのカフェもあるので、中目黒を散歩する際にはぜひ覗いてみてください。

清水

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