昨年度アイデア募集を行った愛知芸術文化センターで、トライアル利用をしたい事業者の方を募集します。使える空間はオアシス21からつながる地下通路と吹き抜け(フォーラムⅡ)、アートショップスペース、及びレストランとその前の屋内スペース。5月下旬から2024年2月末まで利用できます。名古屋市栄のどまんなか、巨大な文化の殿堂の余白を使って、あなたの事業を試してみませんか?
5月から2月まで通年無料で使える
愛知芸術文化センターの栄施設(以下「芸文センター」)は、愛知県芸術劇場、愛知県美術館、愛知県文化情報センターの 3 施設からなり、年間 150 万人が来場する複合文化施設。国際芸術祭「あいち」(2019年までのあいちトリエンナーレ)の開催会場としても有名です。公共R不動産を運営する株式会社OpenAは昨年度からこの館の活用検討業務に携わっています。OpenAは、この事業者募集を芸文センターの未来を描く機会の一環と捉え、「アートと異分野の化学反応を促す先端文化施設」へと発展できないかアプローチを進めています。
昨年度提案のあった活用アイデアを実装するためには、まずは使ってみて使い勝手を教えてもらいたい、そんな思いで今回のトライアル利用の募集に至りました。使えるのはオアシス21からつながる地下通路と吹き抜け(フォーラムⅡ)、アートショップスペース、及びレストランとその前の屋内スペースです。全体利用、一部利用いずれも可能で、5月下旬から2024年2月末まで継続利用を前提としています。短期間のトライアル利用(単発イベント可)については、対象スペースを拡大し、7月以降に別途公募を予定しています。
今回のトライアル利用は、その後の利用を保証するものではありませんが、使い勝手や要望などを県にフィードバックすることで、事業構想を深めることができます。
芸術文化の概念を広げる
これまで、芸文センターでは、施設の設置目的に適合しないと判断された事業は、利用料の有無にかかわらず行うことができませんでしたが、今回のトライル利用については、「“アートの要素がある”と事業者自らが判断している事業であること」というのが条件となっています。これまで芸文センターの利用が認められなかった内容についても、今回のトライアル事業に限り、幅広く実施できるのです。(なお、飲食事業については「アートの要素」を必須としません。)何をアートと捉えるかは、事業者の皆さん次第。県の度量の広さを感じる要項です。
これはまさに、愛知の、ひいては日本の中心から、新しい芸術文化を発信するチャンス!これを機会にやってみたかったことを、芸文センターという空間でやっちゃいましょう!
応募要件
このトライアル利用には、芸文センターの活用に関心がある方はどなたでも応募できます。詳しくは以下の愛知県のページをご参照ください。事業実現に向け、OpenAも一緒に伴走します。まずはご応募いただき、ご相談ください。
地下通路
地下鉄栄駅からオアシス21を通って直結する地下通路。現在は県美術館と劇場の告知などに使われています。一部道路に指定されている部分もあり、相談が必要ですが、芸文センターの導線として最もよく利用される、露出の高い場所。広告効果も高そうです。
フォーラムⅡとショップスペース
昨年度までアートショップとして使われていた空間も使うことができます。地下通路から入ると真正面、芸文センターの顔ともいえるスペースです。ショップのカウンターや本棚などの什器もそのまま利用できます。
レストランとレストラン前スペース
2階の以前レストランだったスペース(113.67㎡)は、客席スペースは74.4㎡と少し小さめですが、吹き抜けのまわりに椅子を出すなどすれば席数を増やすことが出来そうです。正面の入り口からは、なだらかな坂でオアシス21につながっている気持のよい空間。ここにカフェがあるだけでも、ペデストリアンデッキやオアシス21の公園の使われ方が変わるのではないでしょうか。レストラン前のスペースは過去にはワクチンの集団接種会場などに使われており、ポップアップショップや可動式の家具を置くだけでも雰囲気が変わりそうです。