多彩な市民の関わりしろを描く、少年の森再整備プロジェクト
公共R不動産ではメディアやR&D(研究開発)のほか、行政や企業と連携してパブリックスペースの活用等を推進する「プロジェクトプロデュース」の活動も行っています。
今回のプロジェクトで対象となっているのは、藤沢市北部エリアに位置する「少年の森」。2年間のプロジェクトとして、2023年度は基本方針(課題や魅力の抽出・整理、再整備で目指す施設の方向性やあり方検討など)の策定、そして2024年度は基本構想(コンセプトの立案、事業手法検討、ゾーニング・改修範囲等の検討など)の策定を進めています。
少年の森は1980年5月に開設してから40年あまりが経過し、緑豊かな環境が人気の施設である一方、老朽化が進み、建物・設備等の更新時期を迎えています。将来にわたって少年の森がより良く利用され、愛されるためには、ハード整備にとどまらず、運営や管理、維持の方法など、ソフトの見直しを含めた“持続可能な少年の森のあり方”を検討することからスタートし、市民等の声を聞きながら本プロジェクトを進めています。
本プロジェクトを担当している梶田裕美子、菊地純平、そして飯石藍が聞き手となり、本プロジェクトの立ち上がった背景、プロジェクト推進において大切にしているポイントについて話しています。
藤沢市少年の森再整備プロジェクト
https://www.realpublicestate.jp/project/fujisawa/
プロジェクトのポイント
- 「再整備」の再定義
- 完成形を作る のではなく、余白をどう残すか
- わくわくする未来を一緒に考えていく姿勢
- 施設を起点に北部エリアの活性化を目指す
- ポテンシャルを掘り起こす調査の手法
- 施設ポテンシャル調査の実施
- 定量調査&定性調査の掛け算による施設ポテンシャルの可視化
- 関わりの余白を残した基本方針・基本構想
- 市民の「関わりしろ」を残すデザイン
- 活用想定事業者の発掘・ヒアリングにより見えてきた、多彩な市内プレーヤー
- ヒアリングを受けて持続的な事業スキームの検討へ
- 公民連携によるプロジェクト推進
- 庁内セミナーとワークショップの実施による、庁内職員の意識醸成
- ハードとソフトの部署が連携する体制づくり
- 各部署が持つ特徴的な情報やプレーヤーとのつながりから活用イメージを具現化
- 状況に応じて進め方を柔軟に変えていけるパートナー関係
- 市民にもプロセスを届ける情報発信のかたち
- パブリックイベントの開催により、検討プロセスから市民に共有
- 要望ではなく、関わりたい の声を集める仕掛け
- 絵本のような「ストーリーブック(仮)」の制作