公共R不動産 コアメンバー紹介|菊地純平

ただいま公共R不動産でプロジェクトメンバーを募集しています。公共R不動産の業務をプロジェクト単位で契約し、コアメンバーとともに業務を遂行するメンバーです。そこで改めて公共R不動産のコアメンバーをご紹介。これまでどんなプロジェクトを担当してきたのか、体験談や活動に込める想いをお伝えします。

経歴を教えてください

菊地 純平(きくち・じゅんぺい)/公共R不動産

・1993年埼玉県生まれ
・2011年 芝浦工業大学 工学部建築学科/原田真宏研究室(2015年卒業)
・2015年 筑波大学大学院 芸術専攻建築デザイン領域/貝島桃代研究室(2017年修了)
・2017年 独立行政法人 都市再生機構(UR都市機構)
・2019年 株式会社オープン・エー/公共R不動産

公共R不動産のプロジェクトで特に印象深いものは?

さいたま市とご一緒させていただいた、旧大宮図書館の活用プロジェクトです。僕が公共R不動産で初めて携わったプロジェクトでもあります。

約2kmにわたって続く大きなケヤキ並木の氷川参道沿いに立つ、地域の象徴的な建物で、はじめて訪れた時その出で立ちにそそられました。この解体予定だった施設を活用へ方針転換し、民間事業者によって新たな拠点として生まれ変わることを求められました。

旧大宮図書館活用プロジェクトについては、こちらからご覧ください!

キーワードは「ローカル」。大都市である大宮の駅前では大規模開発も行われていましたが、何度も足を運ぶ度にそれとはまた違う大宮らしさや個性あるお店を知り、素敵な街だなと行くたびに楽しみな気持ちになっていました。そんな大宮らしさを演出しているローカルなプレイヤーが輝くような場所にしたいと思いましたし、それにはうってつけの場所だと感じました。

とはいえ、駅から少し離れた立地でもあり建物の老朽化も激しかったため、当初の条件では事業性としてはなかなか難易度の高いものでした。様々な事業者へヒアリングをしていくなかで、民間事業者のクリエイティビティを発揮するための条件やルールをどうするか、考えていきました。結果として、戸田建設・キャンプサイト・バイクロア・戸田ビルパートナーズという素敵な事業者チームに選定されることとなり、これ以上ない事業者チームが運営することとなりました。活用可能性調査からサウンディング、事業者選定までトータルで関われたこともとてもよかったです。

また、市役所のみなさんとも一緒にビジョンを共有しながら一つのプロジェクトチームとして奮闘できたことが強く印象に残っています。僕自身もとても多くのことを学ばさせていただき、またこれからがとっても楽しみなプロジェクトです。

あなたが考える公共R不動産らしさ、特徴とは?

「しくみ」と「実践」の2つがあることだと思っています。いろんなプロジェクトに携わり実践することで現場感覚を養いながら、社会全体のしくみをいかに改革していくか、という2軸で常に新しいことを生み出そうとしていることが公共R不動産らしさだな、と思います。

それから、メンバーの多様性が公共Rらしさの一つだと思います。いろんな経歴、考え方、キャラクターのメンバーがいるからこと多角的な視点で物事が見え、ドライブしていく感じがあると思います。

公共R不動産をやる中で、どんなことにやりがいを感じますか?

おもしろい!と思ったことに向かってみんなで突き進んでいるときだと思います。僕がジョインして1年目で公共空間逆プロポーザルの第二回を開催したのですが、その準備から当日までの日々はプレッシャーもありましたが、実際生まれた光景を振り返ると熱量がすごく、走りきった感がありました。また、それに参加してくださった民間事業者の方々、自治体の方々、来場者の方々が本当に楽しそうで共感してくださった様子はやりがいだったなと思います。

第2回「公共空間 逆プロポーザル」開催レポートはこちら

公共R不動産でこれからチャレンジしていきたいことは?

テンポラリーなものからまちの風景を変えていく、ということにアプローチしていきたいと思います。

一つは、社会実験や暫定利用など、新しい風景をつくることによって都市政策をつくっていくプロセスや、しくみをつくることをやっていきたいなと思います。社会実験は昨今増えてきていますが、仮設建築だからこそできること、場の空気感みたいなものは考えていきたいなと思います。

もう一つは、個人が自分なりのパブリックをつくれるような何か、を考えていきたいと思っています。PUBLICWAREというプロジェクトをリリースしましたが、まさに個人が公共空間にもっと楽しくアクセスするためのツールであり考え方です。道路空間や公園の活用がどんどん進んできていますが、ちょっとした工夫で一個人が公共空間をもっと楽しめるようなツールやしくみがもっとできれば、多様な過ごし方や暮らし方が実現するのではないかと思っています。

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プロジェクトメンバー募集にあたって、説明会を開催します。詳細は以下よりご覧ください!

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公共R不動産の本のご紹介

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公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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