第2回目となる「NEXT PUBLIC AWARD 2024」。エントリー期間を終え、8つのプロジェクトのエントリーがありました。10月某日に一次審査を行い、公開プレゼンテーションへ進出いただく5つのプロジェクトが決定したのでここにお知らせします。
今回は解釈の幅が広いプロジェクトが多く集まりました。審査の指標としては、社会に向けて投げかけたい、ディスカッションしてみたいテーマのプロジェクト、そして審査員が純粋に「プレゼンテーションを聞いてみたい」と掻き立てられたプロジェクトが選定されました。一次審査を通過したプロジェクトの発表に加え、全プロジェクトに対し、審査員コメントの一部を抜粋してお届けします。
一次審査通過プロジェクト(五十音順)
・うごくまち ぐるぐるかいけ
<審査コメント>
子どもたちも含めて、地域住民のみんなが主役になるプロジェクト。温泉街の生き残りが厳しいなかで、日常の暮らしと観光がうまく混ざり合う工夫がすごい。公開プレゼンテーションでは、地域の人の関わり方や巻き込み方などの仕組みについても詳しく聞きたい。
・出張DIY広場
<審査コメント>
オンザジョブトレーニングが進むなかで最先端の取り組み。プロジェクトの数としての実績もすごい。学生の活動は地域立脚型になりやすいが、場所を選ばないところにもおもしろさがある。公開プレゼンテーションでは、先生が活動を持続させていくモチベーションや学生との関わり方、学生たちの卒業後についてなどを聞きたい。ぜひ学生にもプレゼンテーションに参加してほしい。
・タルキプロジェクト
<審査コメント>
まちへの展開性、農業と本屋のつなぎ方がとてもユニーク。さまざまな時間の過ごし方や多様な人の居場所をつくっている。長期スパンの活動で、自然発生的なまちの育て方が良い。相続などいろんな課題が複雑に絡んでいるはずなので、公開プレゼンテーションでは、事業スキームのほか、どのようにエコシステムをつくっているのか経済資本じゃない部分も聞いてみたい。
・まちのレセプション・ようよう
<審査コメント>
ワークショップなどのアナログな手法も取り入れつつ、DX化を意識して取り入れているところが素晴らしい。温泉街を訪れる観光客と地元住民の関係性を包括的に考えるビジョンもいい。公開プレゼンテーションでは市民がまちとつながる手段としてのDXの使い方、インクルーシブについてどこまで取り組んでいるのかも聞いてみたい。
・meet the artist 2022:メディアとしての空間をつくる
<審査コメント>
「無くなるところまでやっている」ことがおもしろい。アートセンターという場所の特性を活かしたタイムスパンのつくり方やアップサイクルにつなげるアイデアなど、独自性がある。公開プレゼンテーションでは、終わった後の展開や事業性などについて聞きたいほか、「地方都市×アート」の視点でもディスカッションをしていきたい。
以上のプロジェクトは、11月22日(金)に公開プレゼンテーションを行っていただきます。当日は審査員による質疑応答もあり、多様な視点を持ち寄ったディスカッションが行われる予定です。どうぞお楽しみに。
その他のプロジェクト(五十音順)
・地域交流スペース(虐待・不登校・うつ病・認知症ゼロの地域社会作り)
<審査コメント>
空間的な魅力が見えづらかったが、理念や活動は素晴らしい。今後の活動も応援しています。
・古き良き大正浪漫の時代を再び今ここに!駅西小町から活気あふれるまちへ!!
<審査コメント>
地元企業として、まちをよくしようとする取り組みがすごく良い。商業的なテナント事業に加えて、まちの人の拠り所となる機能の創出など、パブリック性を拡張させるチャレンジを期待したい。
・御堂筋パークレット「いちょうテラス高麗橋」
<審査コメント>
場所のデザイン性が高いプロジェクト。御堂筋プロジェクトの全体的な視点や、今後の沿道のビルとの関係性やエリアへの広がりという視点に期待したい。
プロジェクトは以上です。
ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました!
11月22日(金)の公開プレゼンテーションと最終審査会は、会場参加とオンライン参加のそれぞれの枠を募集する予定です。応募方法は後日にお知らせします。
ぜひ多くの方に公開プレゼンテーションを視聴いただき、みなさんと共にNEXT PUBLIC AWARDを盛り上げていきたいと思います!