アートの領域を広げていく、2つの公共施設活用検討プロジェクト
公共R不動産ではメディアやR&D(研究開発)のほか、行政や企業と連携してパブリックスペースの活用等を推進する「プロジェクトプロデュース」の活動も行っています。
今回のプロジェクトで対象となっているのは、2022年に30周年を迎えた、愛知県・名古屋市の中心に位置する愛知芸術文化センターと、2023年から改修工事のため閉館している瀬戸市に位置する日本最大級の愛知県陶磁美術館。それぞれ立地も特徴も異なる2つの公共施設の活性化を検討していくプロジェクトです。2022年度は民間事業者サウンディングを中心としたポテンシャルの洗い出しを行い、2023年度はそれをふまえ、パイロット事業として無償で使ってみてくれる事業者を公募し、9社の事業実施をサポート。2024年度はさらに昨年度事業者とともに、公共R不動産自ら事業者として、愛知芸術文化センターで誰でも使えるアートスペース「AICHI OPEN ART ATELIER」を運営しながら、施設の活用やエリア連携の可能性を検証・提案しています。
本プロジェクトを担当していた公共R不動産プロジェクトプロデュース事業部の松田東子、守屋真一が語り手、そして公共R不動産メディア事業部の飯石藍が聞き手となり、本プロジェクトの立ち上がった背景、トライアルを通じた活用検討プロセス等において大切にしたポイントについて話しています。
愛知芸術文化センター/陶磁美術館活性化プロジェクト
https://www.realpublicestate.jp/project/aichi_bunka/
プロジェクトのポイント
- 施設活用方針検討の仮説(愛知芸術文化センター)
- ALL ACCEPTED CREATIVE CENTER
- 「アート」の概念を拡張していく
- センターを起点に、まちに広がっていく、様々な要素を受け入れていくような場所に
- 施設内の境界線も曖昧に
- アートに直接接点のない民間事業者や市民の方も関われる動きを作る
- 施設活用方針検討の仮説(愛知県陶磁美術館)
- CERAMIC NATURE PARK
- より求心力を持った場所に
- 陶磁の魅力をより訴求していく
- 陶芸作家と市民が交流できるきっかけ作り
- 美術館の宿泊体験で新たな体験価値を検証
- 使い方を試す、2年間のパイロット事業
- 本格的な活用事業者募集に向けた検証を行うプロセス
- 単発のイベント、週替わりの展示、2年のスペース運営など時間軸も多様なシーンでのトライアル
- 関心を持った民間事業者と、使い方を試すプロセスを導入
- 複数企業とのコラボによるパイロットプログラムの展開
- 芸文センターの一部を利用してスペース運営にも携わる
- 公民連携によるプロジェクト推進
- 理解ある県職員との柔軟な連携
- 多様な領域とのコラボにより、美術館、センター職員の意識の変化
今年度も引き続き、愛知県芸術文化センターでのパイロットプログラム
「AOAA(Aichi Open Art Atelier)」がスタートします。
テーマは「つくってく?」
鑑賞するだけがアートではなく、自ら手を動かしてみる楽しさも感じられるようなアトリエ、リソグラフ工房、一箱ギャラリーなどコンテンツも目白押しですのでぜひ足をお運びください。https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000062492.html