公共不動産データベース(公共DB)
公共不動産データベース(公共DB)

「公共R不動産データベース」β版をリリースしました!

2015年にスタートした公共R不動産。早いもので5年が経ちました。
そしてこの度、遊休公共不動産の情報を一元化し、もっとスピーディーに広く活用されるべく、新たなサービスとして妄想していた「公共R不動産データベース(β版)」をリリースしました!

公共不動産を、もっと当たり前に活用してもらいたい

これまで公共R不動産では、活用者募集をしている遊休公共不動産(公募)情報の編集・発信、国内外の公共空間活用事例の紹介、「公共空間逆プロポーザル」などのイベント開催を通じて、公共不動産がもっと民間事業者にとって身近なものになり、面白く活用されるよう様々な取り組みを進めてきました。 

しかし、全国には遊休公共不動産が更にどんどん増えているのが実情です。もっと効率的に、公共不動産情報をストックして、わかりやすく民間事業者の方に提供できる方法はないか。そんなことを考え、この度、公共不動産情報を統一したフォーマットで掲載し、検索もできるサービスとして「公共R不動産データベース」を開発しました!!

公共R不動産データベース(β版)
https://db.realpublicestate.jp

民間目線で統一されたフォーマット。公共不動産情報がもっと探しやすく!

民間事業者が公共不動産情報を得るのに課題となっていた点は、情報元が自治体ごとに分かれており、提供している情報の内容にも差があること。

物件を買いたい・借りたいというユーザーにとって、情報にたどり着くまでに時間がかかる上に、求めている情報が載っていない、なんてことが多くありました。

そこで、公共R不動産データベースで目指しているポイントは大きく2つです。

・公共不動産情報のデータ項目を民間目線で欲しい情報を厳選し、標準化する
・自治体の不動産情報を集約し、見やすい・探しやすいインターフェイスで横断的に検索できる

民間事業者にとっては、
・活用可能な公共不動産を探しやすくなる
・必要な情報へのアクセスが容易になり、比較・検討しやすくなる
・自治体に対して事業の提案がしやすくなる
といったメリットが生まれます。

※本データーベースでは統一したフォーマットで情報を一覧化していますが、「公共R不動産」ウェブサイトでは引き続き、空間と立地の魅力や活用アイディアなど、公共R不動産の目線(編集)を入れた公共不動産の紹介もしていきます。

自治体は、より効率的な公共不動産情報の管理と発信を

一方で自治体にとっては、以下のメリットがあると考えています。
・共通データで公共不動産物件を管理することができる
・民間事業者の求めている情報を適切に伝えられる
・公共不動産情報を全国の民間事業者に届けることができる

本データベースは、自治体がアカウントを取得して公共不動産の情報登録をする仕様となっています。入力項目の中には、定量的な不動産的情報だけでなく、「PRポイント」も用意しました。物件だけでなくや周辺エリアの魅力も含めて発信し、民間事業者への強固な営業ツールとして活用いただければと思っています。

物件情報の登録は無料です。掲載したい!という自治体のみなさん、ぜひお問い合わせください。
(お問い合わせはこちらから

公共R不動産データベースβ版を使って物件を探してみよう

ここからは、公共R不動産データベースβ版での物件の探し方を解説します。

・無料会員登録
※β版では、公共R不動産にて会員ID・パスワードを発行いたしますので、お問い合わせフォームからご連絡をお願いいたします。
https://db.realpublicestate.jp

①新規登録はトップ画面のこちらから

②お問い合わせフォーム画面はこちら。必要項目を入力してご連絡ください。
https://db.realpublicestate.jp/signup

・物件一覧画面

③物件の第一次情報として、「写真」「物件カテゴリ」「物件名」「所在地」「アクセス」「敷地面積」「延床面積」「築年」「活用可能時期」といった9項目を掲載しています。

④簡易検索として、「エリア」「物件カテゴリ」「活用可能時期」の3項目で物件を検索できます。

⑤詳細検索をクリックすると、検索ボックスが現れ、様々な条件から物件を探すことができます。
(無料会員登録をすると利用できるようになります。)

・物件詳細画面

一覧から物件をクリックすると、物件の詳細情報の画面に移ります。
(無料会員登録をすると全項目が閲覧できるようになります。)

⑥写真などビジュアル情報
⑦google mapと連動した位置情報
⑧自治体からのPRポイント
⑨物件の基本的情報
を掲載しています。

この物件が気になる!という場合には、⑩のお問い合わせ先から自治体の担当者にメールでお問い合わせができます。

「活用可能時期」を要チェック

 ここでひとつ項目の解説を…

公共不動産と一般の不動産では異なる点はさまざまありますが、そのひとつが、公共不動産は活用に到るまでに時間がかかる、ということ。民間事業者が「この物件を借りたい!」と思って手を挙げても、役所内での調整・議会承認・住民合意など、活用するまでに時間を要する場合があるのです。

そこで、このデータベースでは「活用可能時期」という項目を設けています。「今すぐ活用可能」「1年以内に活用可能」「活用までに1年以上かかる」「未定」という選択肢があるので、民間事業者のみなさんはこの項目をしっかりとチェックしてください。

物件を登録する自治体のみなさまは、活用可能時期を短く設定することが重要なポイントになります。民間事業者にとっては、活用までどれだけスムーズに話が進められるかが重要であり、「今すぐ活用可能」な物件を求めていることが多いからです。

そのほか「活用可能手法」「売却・賃貸予定価格」など、自治体が見落としがちでありながら、民間事業者が知りたい情報があります。本データベースでは、官民の認識のズレをできるだけ埋めるように項目を設定しています。

データベースを活用したサービスも展開予定

今後はデータベースを活用してこんなことも検討しています。

例えば、
・[自治体向け]オンラインでの簡易的なニーズ調査
・[自治体向け]アクセス解析データの提供
・[民間事業者向け]希望物件条件の登録およびプッシュ通知
などなど・・・

今後のサービス内容は、β版を運用しながら検討していきますので、ご期待ください〜!

このデータベースが広く認識され利用されるようアップデートしていきますので、まずは使ってみてご意見をいただければ幸いです。

最後に自治体のみなさまへ。物件情報を登録するのは無料ですので、掲載したい!といったご要望もお待ちしておりますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください!!

 

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公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

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