愛知県文化施設活性化検討パイロット事業プロジェクト
愛知県文化施設活性化検討パイロット事業プロジェクト

愛知県陶磁美術館活性化パイロット事業 トライアル利用事業者募集

昨年度アイデア募集を行った愛知県陶磁美術館で、トライアル利用をしたい事業者の方を募集します。5月下旬から6月18日まで、利用料無料でレストランスペース、茶室、屋外空間が使えます。ジブリパークに隣接する、緑あふれる陶磁器の聖地で、あなたの事業を試してみませんか?

使い勝手を試せる最後のチャンス

愛知県陶磁美術館(以下「陶磁美術館」)は日本のやきもののふるさと・瀬戸市に広大な敷地を有する、日本最大級の陶磁美術館。谷口吉郎設計の端正な本館に加え、二つの展示館、作陶体験ができる陶芸館などが美しい芝生や植栽の中に点在しています。公共R不動産を運営する株式会社OpenAは昨年度からこの館の活用検討業務に携わっています。OpenAは、この事業者募集を陶磁美術館の未来を描く機会の一環と捉え、「この土地で生まれ、育まれてきた陶磁産業を切り口に、地球とのつながりを丸ごと感じることができるネイチャーパーク」へ発展できないか、アプローチを進めています。

昨年度提案があった活用アイデアを実装するためには、まずは使ってみて使い勝手を試してもらいたい、そんな思いで今回のトライアル利用の募集に至りました。使えるのは本館のレストランスペース、茶室「陶翠庵」、そして屋外空間です。全体利用、一部利用いずれも可能で、期間も1日から1か月まで相談できます。

利用期間は5月下旬から6月18日まで。陶磁美術館は6月19日から2025年3月末まで改修工事のため休館します。改修工事後からの利用を検討する場合は、今が最後のチャンスです。今回のトライアルは、改修後の利用を保証するものではありませんが、使い勝手や要望などを県にフィードバックすることで、事業構想を深めることができます。

器も使える!

茶室「陶翠庵」では一昨年度までカフェ営業をしており、器を使った飲食体験が好評を博していました。今回のトライアルでは、特別にその貴重な器も使うことができます。日本各地の窯元、作家の名品が400点以上。利用場所、利用方法についてはご相談の上、学芸員の指示に従ってください。

利用可能な器の一部。左上から時計回りに可児一広作の織部、若尾誠作の粉青瓷茶碗、沢田嘉与子作の三島茶碗、加藤清之作の灰釉、各務周海の黄瀬戸、鈴木蔵の志野

応募要件

陶磁美術館の活用に関心がある方はどなたでも応募できます。詳しくは以下の愛知県のページをご参照ください。事業実現に向け、OpenAも一緒に伴走します。利用可能な期間が限られているため、まずはご応募いただき、ご相談ください。

本館レストランスペース

以前はレストランとして利用されていたスペース。現在もいすや机、水道、冷蔵庫、冷凍庫、コンロ・給湯器(いずれもガス式、事業者負担で都市ガスの開栓が必要)、鍋(6リットル)、食洗機、製氷機、米計量器、洗米機があります。性能については事前の確認が必要ですのでご相談ください。利用時間は原則として開館時間(9:30~16:30)に準じますが、開館時間を超えての利用は相談に応じます。毎週月曜日の休館日は利用できません。

美しい芝生を見渡すレストランスペース
左 厨房 中 ここにテラス席をつくったらきっと気持ちいい 右 図面右上の角がレストラン
芝生の屋外スペースとつなげた食のイベント利用なども魅力的です。(イメージ:OpenA制作)

茶室「陶翠庵(とうすいあん)」

以前はカフェ利用されていたスペース。利用時間は原則として開館時間(9:30~16:30)に準じますが、開館時間を超えての利用は相談に応じます。毎週月曜日の休館日は利用できません。プロパン式ガスコンロ・給湯器、冷蔵庫があります。性能については事前の確認が必要ですのでご相談ください。

緑に囲まれた茶室「陶酔庵」
左 緑の中を進んでいくと現れる門 中 以前は甘味などが提供されていた 右 キッチン完備

屋外空間

敷地は芝生や駐車場も含め28万平米!
水景が美しいサンクガーデン。奥の芝生スペースも使えます。

屋外であれば敷地内は基本的にどこでも使えるとのこと、まずはお気軽にご相談ください。単発的な利用もOKです。利用時間は原則として開館時間(9:30~16:30)に準じますが、開館時間を超えての利用は相談に応じます。毎週月曜日の休館日は利用できませんが、開館日と連続して実施する場合は、相談に応じます。

連載

すべての連載へ

公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

もっと詳しく 

すべての本へ