公共R不動産のプロジェクトスタディ
公共R不動産のプロジェクトスタディ

[11月10日(日)開催]ミュージアムの余白を使いこなす社会実験「まちとくらしのトライアルプロジェクト」とは?

2023年、北区・赤羽にオープンした「URまちとくらしのミュージアム」。緑豊かな屋外空間など、ミュージアムの余白を使いこなし、新たな風景をつくり出す実験的プロジェクト「まちとくらしのトライアルプロジェクト」が始まっています。11月10日はプロジェクトが一挙集結!ミュージアムの少し先の未来を体験に来ませんか?

ミュージアムから暮らしを豊かに

9月14日、15日に行われた開館1周年イベントの様子

東京都北区赤羽にて、昨年9月にオープンした「URまちとくらしのミュージアム」。
「過去・現在・未来 私たちの暮らし方を探求する情報発信施設」として、1955年設立の日本住宅公団以来、都市再生/震災復興/ニュータウン整備などを通じて探究してきた新たな暮らし方を一望できるミュージアム棟に加え、スターハウスなどの保存住棟4棟(国の登録有形文化財)、屋外のワークショップひろばから構成され、歴史的に価値の高い集合住宅4団地計6戸の復元住戸をはじめとして、充実した映像や模型展示などを通して、都市と集合住宅のくらしの歴史やまちづくりの変遷を紹介しています。

2023年度には、公共不動産プロデューサーの馬場正尊が、施設PRプロデューサーとなり、ミュージアムのパブリックスペース(ワークショップひろば)を実験場に、新たな風景をつくり出す活動、デザイン、ビジネスのアイデアを募集する「URまちとくらしのミュージアム開館記念 まちとくらしのトライアルコンペ」が開催されました。

関連

パブリックスペースで新たな風景をつくる実践者を募集する【まちとくらしのトライアルコンペ】開催中!

2024年7月からは、ミュージアムの余白を使いこなし新たな風景をつくり出す実験的プロジェクトとして、「まちとくらしのトライアルプロジェクト」(以下、トライアルプロジェクト)が開始しています。来る、11月10日(日)には、ミュージアムで進行中のトライアルプロジェクトが一堂に会する社会実験として、「まちとくらしの収穫祭」が開催されます。

まちとくらしのトライアルプロジェクトとは

「URまちとくらしのミュージアム」のワークショップひろばの使いこなし方を実験し、新たな風景をつくり出すプロジェクトです。展示空間だけがミュージアムではなく、そこを取り巻くパブリックスペース全体がミュージアム。
これからのまち・暮らしの未来の風景を探る実験場として様々なチャレンジをしていきます。ニーズのあるものはミュージアムのプログラムとして常設化することも見越して活動中です。

当日は、トライアルプロジェクトの各企画実施者が一堂に集まり、広場を使ったワークショップやスポーツの体験会、パブリックキッチンや図書館の設置、北区を中心に活動する団体によるマルシェや演劇など、様々な試みが展開されます。

トライアルプロジェクト実施者によるプログラム

トライアルプロジェクト1:赤羽台農耕団地キタバ・ランドスケープ東京事務所

「農」を通じて人のつながりを街に広げる試み。​​ワークショップひろばでの「緑のカーテン」の育成や、種まきから収穫までの流れを体験できる野菜栽培ワークショップの開催を通じて、ゆるやかなつながりが生まれています。11月10日は育てたハーブを使ったお茶会や、ピザづくりのワークショップを開催予定(事前予約制)。
開催日時:11/10(日)10:00〜17:00
場所:ワークショップひろば
参加申し込み:要
参加費:要
https://www.instagram.com/noukou_danchi/

トライアルプロジェクト2:緑と環境ミュージアム(手づくり建築工作舎)

植木鉢の色で植物に適した光環境を示すことで植物選びを楽しくし、緑豊かな環境を広げる試み。9月には鉢塗り&植え付けのワークショップを実施しました。今後もワークショップや緑化住戸体験などを開催しながら、緑のある生活の楽しさを伝えていきます。ミュージアムのあちこちに置かれている鉢のQRコードを読み込んでみてください!
開催日時:11/10(日)10:00〜17:00
場所:ワークショップひろば、ラボ41
参加申し込み:不要
参加費:不要
https://takizawa-kazuki.com/special-contents/

トライアルプロジェクト3:Let’s enjoy! SlackLifeLet’s enjoy! SlackLife

ラインの上でバランスを楽しむスポーツ「スラックライン」。地元高校生を中心としたチームが、ワークショップひろばの藤棚横で練習会や体験会を定期的に開催しています。11月10日は体験会のほか、樹木医とミュージアムの木々を診て回るワークショップを実施予定。体幹バランスのチャレンジにぜひ参加してみてください!
開催日時:11/10(日)10:30〜16:30
場所:ミュージアム内ワークショップひろば
参加申し込み:一部要
参加費:一部要
https://www.instagram.com/ur_let.s_slack/

トライアルプロジェクト4:URまちとくらし図書館(株式会社ひらく)

ミュージアムツアーの余韻を楽しめる図書館が、ラボ41内に期間限定の実験としてオープン!「暮らしのこと」「家のこと」「建築のこと」「街のこと」「環境のこと」の5つのテーマで専門家が選書した本が並びます。本に囲まれた空間で、ミュージアムツアー後の時間をゆったりと​​過ごしませんか?
開催日時:11/12(火)〜11月30日(土)(月・水・日祝休み)11:00〜/14:00〜/16:00〜
場所:ラボ41 エントランスホール
参加申し込み:要(ミュージアムツアー参加者対象)
参加費:1000円(飲み物・軽食付き)
予約はこちら:https://webket.jp/pc/ticket/itemdetail?fc=00439&ac=8001&igc=0005&lang=0​​

トライアルプロジェクト5:パブリックラボ(VUILD)

パブリックスペースにあったらいいなと思うツールをみんなで考え、自ら手を動かしてつくることを目的としたワークショップを数回に分けて開催します。9月の「スターハウススツールづくり」に続き、11月のテーマは「パブリックツールで遊ぼう」。芝生の高低差を活かしてボールをゴールまで運ぶ、コロコロレールで、ミュージアム全体を遊び場にしよう!
開催日時:11/10(日)11:00〜/13:00〜/14:00〜
場所:ワークショップひろば
参加申し込み:要(飛び入り参加もOK)
参加費:不要
詳細はこちら:https://www.instagram.com/vuild.placelab/

トライアルプロジェクト6:AKABANEDAI MAPPING PROJECT(neighborGood)

9月に集めたアイデアを元にみんなの想いを重ねて、巨大な未来マップをつくりあげよう!「URまちとくらしのミュージアム」で、みんながイメージする未来の赤羽をライブ形式で描きます。完成した未来マップは、パブリックを楽しく散歩したり、家族や友達と楽しく過ごすためのグッズになるかも!?ぜひお越しください!

開催日時:11/10(日)13:00〜16:00
場所:ミュージアム内ワークショップひろば
参加申し込み・参加費:不要
https://www.instagram.com/neighborgood_tokyo

トライアルプロジェクト7:まちとくらしの文化祭@赤羽台佐野 雄二

北区でまちづくりに取り組むグループが、ひとのため、まちのため、やりたいことを持ち寄ってつながりあう場をつくるプロジェクト。11月10日は、NPO法人彩結び(いろむすび)による創業支援マルシェ(出張 いろどりチャレンジショップ)、さくらシアター☆ラボによる「団地」をテーマにした野外演劇などを企画しています。
開催日時:11/10(日)10:00〜17:00
場所:ミュージアム内ワークショップひろば
参加申し込み・参加費:不要
マルシェ:https://www.instagram.com/irodorichallenge_member/
演劇:https://www.instagram.com/paletteworks0801/

トライアルプロジェクト8:DANCHI GROW MARKET富士見台トンネル

参加型のシェアマーケットをつくるアイデアからスタートした企画。11月は、ひろばに大きなパブリックキッチン+モバイルキッチンを設置する実験にチャレンジ!キッチンがあると、人の活動がどんな風に広がるのか?それを観察しながらニーズを汲み取り、本格設置の可能性も見据えた検証を行います。キッチンを囲んでの公開作戦会議も実施予定。
開催日時:11/10(日)〜
場所:ワークショップひろば
参加申し込み・参加費:不要

公開作戦会議

ミュージアムを実験的な場所と位置付け、その余白を使いこなすことで、どんな新たな風景が生まれつつあるのか。そして今後の可能性について、「まちとくらしのトライアルコンペ」審査に関わった皆さんと共に、考えます。
登壇者:馬場正尊、荒昌史、織戸龍也、トライアルプロジェクト実施者
開催日時:11/10(日)15:00頃〜
場所:ワークショップひろば中央
参加申し込み・参加費:不要

ミュージアム棟の特別公開も

同潤会代官山アパートメント復元住戸

普段は予約が必要なミュージアム棟が、来館予約不要で見学していただける特別公開を実施します。 ミュージアム棟では、歴史的に価値の高い集合住宅4団地計6戸の復元住戸をはじめとして、充実した映像や模型展示などをとおして、都市と集合住宅のくらしの歴史やまちづくりの変遷を紹介します。

■概要
開館時間 : 10:00~17:00(最終受付16:00)
入場料:無料/予約不要
◎特別公開期間中は見学ツアーの実施はありません。
◎15分に1回、15名様ずつご案内いたします。
◎特別公開開始と同時に、ご案内開始時間を記載した、整理券を 配布いたします。早い時間から順番にご案内しますので、お客様 ご自身でご入場の時間帯をお選びいただくことはできかねます。
◎整理券に記載のご案内開始時間30分前から館内にご入場いただ くことが可能です。
◎最終入館は16:00です。
URL : https://akabanemuseum.ur-net.go.jp

連載

すべての連載へ

公共R不動産の本のご紹介

クリエイティブな公共発注のための『公募要項作成ガイドブック』

公共R不動産のウェブ連載『クリエイティブな公共発注を考えてみた by PPP妄想研究会』から、初のスピンオフ企画として制作された『公募要項作成ガイドブック』。その名の通り、遊休公共施設を活用するために、どんな発注をすればよいのか?公募要項の例文とともに、そのベースとなる考え方と、ポイント解説を盛り込みました。
自治体の皆さんには、このガイドブックを参照しながら公募要項を作成していただければ、日本中のどんなまちの遊休施設でも、おもしろい活用に向けての第一歩が踏み出せるはず!という期待のもと、妄想研究会メンバーもわくわくしながらこのガイドブックを世の中に送り出します。ぜひぜひ、ご活用ください!

もっと詳しく 

すべての本へ