エリアの魅力を発信し、地域の拠点となるような場所へ
2019年2月から公募を開始していた当事業(公募の詳細はこちら)、新型コロナウイルスの影響で延期もされましたが、2020年8月6日、審査委員会が開催され、施設活用事業の優先交渉権者が「OMIYA COMMON LIBRARY」グループに決定しました。
▶︎旧大宮図書館施設活用事業 優先交渉権者の決定について(さいたま市HP)
公募募集記事でも解説していますが、当事業は、
・氷川参道との繋がり、歴史・文化などの「大宮らしさ」を大切にすること
・建物を丸ごと賃貸し運営するマスターリーサーを募集する
・改修費用は事業者が負担すること
・さいたま観光国際協会が入居すること
・価格評価よりも内容評価
といったことがポイントとなっており、市民が日常使いでき、それによって地域の小さな経済循環がまわっていくような、そんなローカルな拠点となる尖った事業提案が求められていました。
地域に愛される魅力的な物件。ただ、立地や建物も特殊。改修費用も負担しなければならない、かなり難易度の高い案件でしたが、素晴らしいチームを組み、提案してくださいました。
それぞれの得意分野を持ち寄ったチーム構成
施設を丸ごと賃貸借するこの提案、地域の魅力があるとはいえ、大宮駅からは少し離れた立地ということもあり、難易度の高い公募でした。そんな公募に手をあげ、選定された「OMIYA COMMON LIBRARY」グループのチーム構成をご紹介します。
<グループ代表者>
戸田建設株式会社 関東支店
<構成員>
株式会社キャンプサイト
戸田ビルパートナーズ株式会社
バイクロア実行委員会
戸田建設は各地で公共施設も多く手がける総合建設会社(ゼネコン)。関東支店はさいたま市に事務所があり、地域への高い貢献意識をお持ちです。最近では逗子市と連携してワーケーションの実証実験を行うなど新たな取り組みにも意欲的です。
そんな戸田建設グループでビル管理を担っている戸田ビルパートナーズが日々のメンテナンスをバックアップとして参画。
キャンプサイトは建築設計や施設運営やプロデュースを手がける企業。長野県にあるワークラボ八ヶ岳というコワーキングスペースも運営されている、デザイン・プロデュース力に加え運営実績ももつ企業です。
そしてバイクロア実行委員会は、毎年さいたま市の秋ヶ瀬公園でイベントを開催している、バイクファンには知らな人はいないというほど人気のバイクイベントを手がけるチーム。地域のカルチャーをつくってきた存在で、地域の飲食店やプレイヤーとのネットワークも強い方々です。
デザイン力・企画力・運営力・コンテンツ力を持った企業を大企業がバックアップするという素晴らしいチームワークのグループから提案をいただき、選定に至りました。バランス感のある、とてもよいチーム構成ですね。
これからのこの場所に、乞うご期待!
今回、公募要項の特徴ともなっていた地域貢献へのポイント。それに対し「観光・地域ビジネス・発信」の3つの拠点となることで答えています。
審査委員や外部有識者の方々からの審査総評では、
・氷川神社・氷川参道との連携を意識し開くような計画としてほしい
・事業期間である10年を経過した後も継続してほしいと思うような、みんなが羨むような場所になってもらいたい
・さいたま国際観光協会とうまく連携していってもらいたい
・本事業がより良いものとなるように、市として柔軟な姿勢で提案者と協力して進めていってほしい
というような、提案をブラッシュアップするような意見や、前向きなコメントがよせられました。
優先交渉権者が決定したところですが、ここからが第一歩。
これから市と事業者による協議を重ね、どんな場所になるのかをつくっていくことになります。施設オープンに向け、今後の展開に乞うご期待です!