公共R不動産の頭の中
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[12/7イベント]「ウォーカブルなまちづくり」の本質に迫る!vol.6 「MARUNOUCHI STREET PARK」の企画者に聞く、道路活用プロセスにおける壁とは?

2019年に制定された「ウォーカブル推進事業」、そして2020年に制定された歩行者利便増進道路(通称:ほこみち)といった制度が立ち上がり、道路そのもののあり方を「通過するだけでなく、歩きたくなる・過ごしたくなるみち」という方針で問い直し、新たな活用のあり方を模索する動きが全国各地で進んでいます。

そんな中、日本国内でも道路活用の先駆的な動きを見せているのが、東京・丸の内仲通り。街路樹が美しいこの通りは、ウォーカブルの政策が動く前から、居心地が良い空間作りを様々な形で手がけてきています。そんな中でも近年話題になっているのが、丸の内仲通りの空間としてのあり方や活用方法を検証する社会実験として2019年にスタートした「MARUNOUCHI STREET PARK」。全国的に見てもここまで自由度高く道路空間を使いこなしている事例はないと思う一方で、実現の裏側には道路管理者・警察・ビルテナント・区民・その他多くのステークホルダーとの協議、交渉、調整があったことと思います。

https://marunouchi-streetpark.com/

今回はゲストに、MARUNOUCHI STREET PARKの企画運営に携わる、三菱地所の谷川拓さん・中嶋美年子さんをお迎えし、MARUNOUCHI STREET PARKの華やかな表側だけでなく、実現に向けての苦労や課題、それをどう乗り越えていったか、といった「裏側」を紐解き、道路活用に取り組もうとしている方に向けたヒントを見出していきます。

MARUNOUCHI STREET PARKの様子

イベント当日は 「Marunouchi Street Park 2022 Winter」の会期中ということもあり、現地からの中継を交えてお送りする予定です!臨場感溢れる現場の様子も合わせてお楽しみください!

イベント概要
日時:2022年12月7日(水)19:00-20:30
場所:オンライン
チケット:1000円(peatixにて受付)
定員:先着85名(質問参加あり)
※後日、公共R不動産にて当日のレポートを公開いたします。
申込:Peatixによる事前申込をお願いします。
申込締切:2022年12月6日(火)23時
Peatix申込者の方は,Peatix視聴ページからZOOMのURLにアクセスできます。
※URL https://walkable06.peatix.com/
申込み:peatixからお申し込みください

ゲスト(敬称略):
谷川拓(三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 ユニットリーダー)
中嶋美年子(三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 兼 コンテンツビジネス創造部 NPO法人大丸有エリアマネジメント協会担当)

道路空間活用勉強会メンバー (五十音順)
飯石藍(公共R不動産コーディネーター)
梶原ちえみ(国土交通省総合政策局 社会資本整備政策課 政策調査専門官)
今佐和子(国土交通省 関東地方整備局 都市整備課長)
佐々木晶二(土地総研、元国土交通政策研究所長)

主催 :道路空間活用勉強会/公共R不動産

●登壇者プロフィール

谷川拓(たにかわ・たく)
三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 ユニットリーダー
2003年三菱地所入社。不動産を保有する法人顧客のコンサル営業を担当した後、不動産の売買仲介、企業再生アドバイザリー業務に従事。その後保有ビルのリーシングを担当し、2012年からアメリカのロックフェラーグループ社にて開発とリーシング業務を担当。2017年より現職で、大手町・丸の内・有楽町地区のエリアマネジメントを担当しており、エリアマネジメント団体である、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)、大丸有駐車環境対策協議会を担当しながら大丸有のまちづくりを推進中。

中嶋美年子(なかじま・みねこ)
三菱地所株式会社 エリアマネジメント企画部 兼 コンテンツビジネス創造部 
NPO法人大丸有エリアマネジメント協会担当
2011年より三菱地所入社。以来、大丸有エリアのまちづくりに関わり、夏祭りやラジオ体操、エコキッズ探検隊などの就業者コミュニティや街のファンづくりを目的としたイベントを手掛ける。2019年には、街の更なる価値向上と新たなシーンの創出を求め「Marunouchi Street Park」を実施。屋外公共空間の新しい活用を打ち出し注目を集める。現在も公共空間の安全で、魅力的な使い方を模索し企画運営に日々奔走中。

●道路空間活用勉強会とは
道路空間がより豊かなものになっていくための課題や解決アイデアを国・行政・民間の立場からそれぞれ持ち寄り、共に解決への道筋を考えていく勉強会。

勉強会メンバー(五十音順):
飯石藍(いいし・あい)
公共R不動産 コーディネーター/株式会社nest 取締役
公共R不動産の立ち上げから参画。クリエイティブな公共空間活用に向けたメディア企画・プロジェクト推進、新たなマッチングの仕組み「公共空間逆プロポーザル」等のディレクション等に携わる。また、2017年からまちづくり会社”nest”の取締役として、地元豊島区の公園”南池袋公園・グリーン大通り”の企画・エリアマネジメントの戦略検討・事業推進など、池袋駅東口のエリア価値を上げるための公共空間活用プロジェクトを推進。

梶原ちえみ(かじわら・ちえみ)
国土交通省総合政策局 社会資本整備政策課 政策調査専門官
2006年国土交通省入省。本省業務の他、東京国道事務所、横浜国道事務所、育休等を経て、2018年より東京国道事務所にて渋谷、新宿、日本橋などの交通結節点整備や道路空間活用に携わる。現場で感じた課題意識から道路空間活用についての研究を始め、当勉強会の発足を呼びかけ。2022年より現職。

今佐和子(こん・さわこ)
国土交通省 関東地方整備局 都市整備課長
大学院にて都市計画を勉強後、2010年IT企業に入社。都市に関わる仕事を志望し2013年国土交通省入省。まちづくり推進課や新潟国道事務所、育休等を経て、2018年より約2年街路交通施設課にて、クルマ中心から人中心、ウォーカブルなまちづくりを全国に広める政策に携わる。育休を経て2021年より現職。

佐々木晶二(ささき・しょうじ)
1982年東京大学法学部卒業、建設省入省。岐阜県都市計画課長、建設省都 市計画課課長補佐、兵庫県まちづくり復 興担当部長、国土交通省都市総務課 長、内閣府防災担当官房審議官、国土交通省国土交通政策研究所長を経て、現在は(一財)土 地総合研究所 専務理事などを務める。

<過去の連載記事>

●馬場正尊によるイントロコラム(2020年6月22日)
「ウォーカブルなまちづくりの本質に迫る」

●馬場正尊×墳崎正俊×城麻美(2020年7月22日)
国土交通省都市局担当者が語る政策の意図とは(前編・後編)

●ウォーカブル関連政策まとめ(2020年7月22日)

●馬場正尊×秋田典子×三浦詩乃(2020年8月28日)
「居心地の良い都市のデザインとは」

 第4回:馬場正尊×西村浩×江島宏(佐賀県)(2020年11月4日)
「「SAGAナイトテラスチャレンジ」に見る都市の可能性とは」

番外編:豊島区での実践(2020年12月23日)
「池袋の「新しい日常」を育むストリートと公園」

第5回:道路活用における課題(2021年8月19日)
「道路活用にそびえ立つ高い壁、どう乗り越える?」

第6回:「前橋アーバンデザインから紐解く、エリアの価値を高めるための道路活用のあり方とは?」(2022年1月25日)

連載

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